本日の作業:ヘッドパーツ交換・その他いろいろ
- mail488845
- 10月3日
- 読了時間: 2分
更新日:10月4日

本日の作業はイタリアの人気ブランド、BianchiのSprintです。
フロントブレーキの調整とヘッドパーツの不具合、バーテープ交換のご依頼を承りました。
とりあえずヘッドパーツから確認してみると…たしかに回転がかなり渋くなっています。


ベアリングを外してみるとかなり錆びついていました。
下のベアリングはシールが劣化して崩壊するという残念な状態。
新しいパーツに交換することにします。

ヘッドパーツをまるごと交換すると少し高価になるので、仕様を確認してベアリングのみを手配しました。上下異径で1-1/4と1-1/8サイズです。


ベアリングが錆びてしまう原因は、主に汗が隙間から入り込んでしまうことだと考えられます。
汗には電解質が含まれるので、雨水などと比べると腐食が起こりやすいのです。
スポーツドリンクをこぼしたりした場合も要注意です。
今回の作業では腐食防止のため、Vipro'sの耐塩水グリースを使用しました。
続いてバーテープ交換の作業。

バーテープが一か所だけ不自然に傷んでいます。
そう、「不自然」なんです。

原因はハンドルバーの取り付け角度。
角度が上向きになっているため、アーチの肩部分がピンポイントで手のひらを圧迫してしまい、ストレスになってしまいます。

ハンドルバーを適正な角度に修正して…

レバーをもとの角度に固定しなおしたら…こんな感じになります。

スゲーずらした…というよりスゲーずれていた、というのが正しいと思います。



バーテープを巻く前にケーブルの下処理を施します。
上ハンを握ったときにしっくりくるよう、ケーブルが第二関節に来るよう調整して固定します。
巻き終わりはノギスで同じ間隔に調整し、バーテープの巻き終わりを合わせると左右均等に仕上がります。

ちなみに作業前の状態がこちら↑
他人の揚げ足取りは好みませんが、一応参考までに…

バーテープを巻いて仕上がりました。
握り心地が格段に良くなっているはずです。

最後にブレーキ調整と全体の点検をして作業完了です。
気落ちよく乗っていただけると嬉しいですね。
ヘッドパーツ、ボトムブラケットの耐塩水施工も承ります。
劣化や腐食が気になる方はお気軽にご相談くださいませ。



