
どぉも。
今回承った作業はシフトケーブルとハンドルバー・ステムの交換です。
「シフトレバーのタッチが重い」とのことで確認してみたところ、シフトケーブルで比較的ありがちなトラブルでした。

シマノのシフトインナーには4つグレードがあります。一番手頃なスチールケーブル、錆びにくいステンレスケーブル、表面に極薄の電着コーティングを施したオプティスリックケーブル、摩擦低減効果の高いポリマーコーティングケーブルの4つです。
ポリマーコーティングケーブルは、シマノが9000系デュラエースをリリースしたときに採用されたのですが、今までとは格段に軽いレバータッチに衝撃を受けた記憶があります。
さすがシマノ凄い!!!
しかし、このスゴいケーブルには残念な弱点があったのです…肝心のポリマーコーティングが簡単に剥がれてしまうのですΣ(゚Д゚;

今回お持ち込みのバイクにもポリマーコーティングケーブルが使われていました。
上位モデルの完成車には最初から使われている場合が多いです。
ケーブル自体が悪い訳ではなく、組付ける際にメカニックがどこまで丁寧に作業するかで傷み具合が変わってしまいます。
今回はシフトアウターキャップにダストシール付きのものが使われていたため、ポリマーコーティングが削られて剥がれてしまい、キャップ内に詰まって引きが重くなっていました。
完成車の付属品がこのキャップだった場合は、ダストシールを取り外すかシールなしのキャップに交換する必要があります。
他にも、ケーブルにグリスを付けるとふやけて剥がれやすくなってしまうのでグリスは付けないなど、一般的な作業と違う注意点があるのでメカニックの知識と経験が試されるケーブルかもしれません。
今回はお客さまのご要望で、耐久性の高いオプティスリックケーブルに交換することにしました。

交換のハンドルバーはケーブル内装式のため、ディスクブレーキのブリーディングも致しました。
真っ黒なオイルが出てきたのでオイルは全交換です(笑)

桜柄のバーテープはお客さまのお持ち込み品。当店では持ち込みでも追加工賃なし(通常工賃1,500円)で作業いたします。
春先取りで良い感じですね!

これで作業完了です。
気持ち良く乗っていただけるでしょうか…感想を待ちたいと思います。
スポーツバイクのトラブルや気になるところなど、ご相談承ります。
些細なことでも大丈夫ですよ(笑)